瞳に関する様々な疑問や、役立つ情報を掲載しております。ぜひ、ご一読ください。
コンタクトレンズの種類
角膜にレンズを接触(コンタクト)させて、屈折異常を矯正します。レンズを直接角膜に乗せるので見え方が自然で、
メガネのように容姿が変わることもありません。
近視だけではなく、遠視や乱視も矯正することができます。また、ひとつのレンズにふたつの矯正ゾーンを持った、遠近両用タイプのコンタクトレンズもあります。
コンタクトレンズは、大きくわけてハードタイプとソフトタイプの2種類があります。
●ハードコンタクトレンズ
◎角膜より小さく硬い素材でできたコンタクトレンズ。
◎レンズが歪みにくいため矯正効果が高く、乱視の矯正にも適している。
◎レンズの寿命も比較的長く扱い易いが、慣れるまで装用時に異物感がある。
◎涙の層の上にレンズが乗っており、瞬きの度に涙が入れ替り眼には良い。
◎激しい運動時や涙の量が少ない人は、ズレたり外れることがある。
◎酸素透過性に優れ安全性が高い。
●ソフトコンタクトレンズ
◎角膜より大きくやらかい素材でできたコンタクトレンズ。
◎弾力性があり角膜全体にフィットするため、装用感が良い。
◎フィットが良すぎるため涙の流れが少なく、逆に眼に負担が掛かる。
◎水分を多く含むため汚れが付き易く、感染症の原因となる場合がある。
◎使い捨てレンズはソフトコンタクトレンズを期間毎に取り替え使用するレンズ。
学校検眼[物の見方|視力について]
学校健診により視力検査を行い、その結果で「近視」「遠視」等の指摘があった方もいらっしゃるのではないでしょうか。 そこで簡単ではありますが、屈折異常についての概要説明をさせていただきます。
●正視の場合
はっきり見えます
人は様々な物の色や形を、光の情報として水晶体を通して網膜上に写し判断しています。 遠くの物や近くの物を見るために、知らず知らずのうちにちゃんと水晶体の厚さを調整し、網膜上に光の焦点を合わせています。
●近視の場合
近くの物を見た時には問題がありませんが、遠くの物を見た時に水晶体が調節しきれず、網膜よりも前方で焦点が合ってしまい、ぼやけて見えてしまいます。
全体的にぼやけて見えます
●遠視の場合
近視とは逆に焦点が網膜の後方で合ってしまいますが、水晶体の調節により焦点を前方に合わせることではっきり見ることが
できます。
しかし、常に調節しなければならないため、眼精疲労になったりします。
水晶体の調節がきく限り、はっきり見ることができます。
●乱視の場合
角膜は通常、全方向に均一なカーブを描いています。しかし、例えば縦方向にはきついカーブ、横方向にはゆるいカーブを描いていると、 縦横で入ってくる光がそれぞれ異なる位置に焦点を結ぶことになってしまいます。このような場合、ぼやけたり、ものが二重に見えたりします。 左の例の場合、縦方向の光より横方向の光が後方に焦点を結びます。
縦や横、斜めなど、何れかの軸がぼやけて見えます