選定医療について
当院では2020年7月より「選定療養」という枠組みで多焦点眼内レンズを用いた白内障手術がおこなえるようになりました。「選定療養」は、追加費用を負担することで、保険適応の治療と保険適応外の治療を併せて受けることができる制度です。
今までの「先進医療」という制度では、多焦点眼内レンズの費用以外の部分である、白内障の手術自体も保険適応外となり、全額自費(もしくは、先進医療特約保険(2020年3月末で終了)に入られている方は保険会社から給付)となっていました。「選定療養」では白内障手術自体は通常の単焦点眼内レンズと変わらず保険適応になり、多焦点眼内レンズを選択することで増える費用についてのみ、自費で追加費用をお支払いいただくことで手術を受けられるようになりました。
※海外からの輸入眼内レンズ(Finevision、Acriva trinova、ALSAFIT FOURIERなど)を用いる手術は、これまで通りの自由診療となります。
●単焦点眼内レンズ
通常使用される保険適応のレンズで、遠方か近方の一方へ焦点を合わすため眼鏡が必要となります。
●多焦点眼内レンズ
多焦点機構により遠方・(中間)・近方に焦点が合い、眼鏡依存率が低減されます。
選定療養の概要
選定療養適応レンズの価格について
薬事承認された多焦点眼内レンズであって、眼鏡装用率の軽減効果を有するとして承認されたもの、または先進医療の枠組みで評価を受けたものが対象となります。
多焦点眼内レンズ及び特定検査(コントラスト感度・角膜形状解析)以外は保険診療のため、上記料金に別途加算料金が発生いたします。
日帰り手術の場合以下の金額が追加でかかります。
1割負担:片眼 約18,000円
3割負担:片眼 約55,000円