スカイビル眼科のAdd-on IOL(補助用眼内レンズ)について
スカイビル眼科では通常の単焦点眼内レンズを使用し白内障手術をされた方向けに、Add-on IOL(補助用眼内レンズ)の取扱いを行っています。
単焦点眼内レンズに追加して装着することで、遠近の視力を改善する効果があります。
Add-on IOL(補助用眼内レンズ)について
白内障手術では濁った水晶体の代わりに水晶体嚢に挿入しますが、Add-on IOLはその手前の毛様溝に挿入します。
スカイビル眼科で使用しているAdd-on IOLは、イギリスのEyeOL社から発売されているIPCLを用いています。
Add-on IOLのメリット・デメリット
◆メリット
1.視力の改善
Add-on IOLは、通常の単焦点眼内レンズ(IOL)に追加して装着することで、遠視、近視、乱視、老眼などの視力の問題を補うことができます。特に、遠近両用の視力を改善する効果が期待されます。
2. 低侵襲的な選択肢
追加のIOLを挿入する手術は、基本的に既存のIOLを交換することなく行われるため、侵襲性が低く、回復も比較的早いです。
3. 個別のニーズに対応
既存の眼内レンズを変更せずに視力のニーズに合わせて追加できるため、患者一人ひとりの視力に合ったカスタマイズが可能です。
◆デメリット
1.手術の複雑さ
追加のIOLを挿入するためには、眼内レンズの位置調整や手術が必要であり、技術的な難易度が高くなることがあります。その為、最新の機器と確かな技術を持った医師による手術が不可欠です。
2.視覚的な不快感や異物感
患者様によっては、Add-on IOLが異物感を引き起こすことがあり、視覚的な不快感を感じる場合もあります。ただし、Add-on IOL
は取り出して元の状態に戻すことが可能です。
3.コスト
Add-on IOLの手術は保険適応外となり、手術費用が自費になります。
Add-on IOLは視力の多様な問題を改善できる可能性がありますが、手術の複雑さやリスクを伴います。
患者様ごとの視力の状況に応じて適切な選択をすることが重要です。
IPCLについて
IPCLは、「インプラント型ファキックコンタクトレンズ(Implantable Phakic Contact Lens)」の略で、眼内に埋め込むコンタクトレンズの一種です。
通常の眼内レンズ(IOL)は水晶体を取り除いた後に挿入しますが、IPCLは水晶体を温存した状態で、眼内に挿入して屈折異常を矯正するためのレンズです。
IPCLは国内未承認のレンズになりますが、現在世界40ヵ国以上で10万以上が挿入されています。
IPCLのメリット
1.加入度数が広い
日本国内で使用されているAdd-on IOLはドイツの1stQ GmbH社製のレンズが多く使われていますが、スカイビル眼科ではIPCLを用いています。IPCLは1stQに比べて加入度数が広いのが特徴です。加入度数が広いことで、より多くの患者様の眼に合ったレンズをご提案することができます。
2.屈折異常の精密な矯正
IPCLは、特に近視、遠視、乱視などの屈折異常が強い患者様に対して有効な選択肢になります。屈折異常が大きい場合など、通常の眼内レンズ(IOL)だけでは完全に矯正できないことがありますが、IPCLをAdd-onすることで、さらなる矯正が可能となります。
IPCLを使ったAdd-on IOL術後の屈折矯正は、特に屈折異常が強い患者に対して有効で、視力を改善する手段として注目されています。既存の眼内レンズ(IOL)を温存したままで追加できるため、手術の侵襲が少なく、視力の安定性を高めることが可能です。
IPCLの価格について
IPCLの適応検査について
Add-on IOLには事前の適応検査が必要になります。
※適応検査は5,500円かかります。
適応検査の予約はウェブにて承っております。
予約ページから「IPCL適応検査・老眼治療」を選択し、予約を行ってください。